四街道の支えあい「100人情報交換会」参加報告

2025年8月30日(土)の午後、四街道市文化センター301・302において、ハイブリッド形式による「四街道の支えあい100人情報交換会」が開催された。
会場にはおよそ50名が参加し、オンラインからも30名ほどが加わり、多様な立場の市民や行政関係者、NPO、研究者らが一堂に会して、地域づくりや地域共生社会の実現に向けた意見交換が活発に行われた。
本研究室からは、中込先生、井手先生、小林さん、王さん、LINGLINGが参加し、現場の取り組みに直接触れる貴重な機会となった。

発表内容のまとめ

  • 基調講演「地域共生社会の実現に向けて」 犬丸智則氏
    元厚生労働省・現守山市役所での豊富な経験を踏まえ、地域共生社会の理念と実践の展開を紹介。
    特に、世代や分野を超えた協働の重要性を説き、「お互いさま」の精神が地域を強くすることを強調した。
  • 報告①「社会参加とおじさんの日常」 田中勉氏
    定年退職後の男性たちが「男の料理教室」などを通じて地域に参画し、孤立を防ぐとともに新たな役割を見出している実践例を紹介。
  • 報告②「不登校の子のお母さんの活動」 谷潤子氏
    「不登校親の会 おひさまクラブ」の活動報告。
    千代田地区の「ちょこっとサロン」を拠点に、不登校の子どもとその保護者に居場所を提供し、孤立感を軽減する取り組みが共有された。
  • 参加者の声の共有(グラフィック・レコード:大石果菜氏)
    発言や感想をその場で絵や文字にまとめ、リアルタイムで「見える化」する取り組みが実施された。
    参加者自身の言葉がそのまま可視化されることで、共感が広がり、会場の一体感が高まった。従来の会議とは異なる新鮮な形式であり、現場の声をそのまま捉える試みとして印象的であった。

全体を通じて、世代や立場を超えたつながりが相互理解を深め、孤立を防ぎ、新たな役割を見出す上で大きな意味を持つことが再確認された。
高齢者の社会参加や子育て世代の孤立防止といった異なる課題が交差することで、地域における新たな「化学反応」が生まれる可能性が示唆され、今後の展開への期待が高まった。

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